女の怒りは買わないように

――翌朝――


昨日の疲れ(痛み)もあり、
爆睡していた俺は霊夢に起こされ、今は居間で………

透「この焼き魚、美味いな。」
食事中だったりする。

霊夢「まぁ、一人暮らしが長いからね。 これくらい、出来て 当たり前よ。」

透「いやぁ、霊夢は良いお嫁さんになれると思うよ。」

霊夢「そ、そう?…あっ、ご飯おかわりする?」

一瞬、霊夢が照れた様にも見えたが……まさかな。

透「あぁ。もらうもらう。」

そんなこんなな、朝の食事タイムだった。

それから、少し食休みをした
後、境内に移動した。

霊夢「それじゃ、弾幕勝負にとって、 一番重要な事……弾幕を出すことからやってもらうわ。」

透「具体的には、どうしたら良いんだ?」

魔理沙「簡単に言っちまえば、頭の中に弾幕をイメージして、それを打ち出す様にすれば…… 撃てる!!」

透「痛い!痛い!」

いつの間にか出てきた、女の子が言いながら、弾幕を撃ってきた。

霊夢魔理沙!?どうして、ここにいるのっ?」

魔理沙「いや~~、朝飯を食べようと思って、来たんだけど。 霊夢が男と一緒に朝食を仲良さそうに食べていてさ……出るタイミングを伺っていたんだぜ!!」

それから、数十分後……

霊夢「はぁ、はぁ、もう、いいわ。 それより、透の方の練習をしなくちゃ…」

魔理沙「あぁ。すっかり忘れてたぜ。」

透「ん? 二人とも、もう話し合いは終わったのか?」

ルーミア「終わったのか~~」

霊夢「人喰い妖怪!?」

魔理沙「おぉ!凄いな、透。
もう、空を飛べる様になったのか?」

透「あぁ。弾幕はすぐに撃てるようになってな。
そこに、ルーミアが来て…」

ルーミア「空も飛べた方が楽だから、ルーミアが空を飛ぶ方法をなんとなくで、教えたの。」

透「だけど、足が地面に着いていないから何か変な感じって言うか、気味が悪いな。」

ルーミア「さっきも言ったでしょ? それは、慣れよ。」

霊夢魔理沙「…………(私が透に出来ること…)」

透「あぁ。 分かってるよ。……でも、なんかなぁ…」

霊夢(……魔理沙、あれしかないわね。)

魔理沙(……あぁ。分かってるぜ。霊夢。あれだな。私達を)

霊夢(無視した罪……)

霊夢(分からせてあげるわ。) 魔理沙(教えてやるぜ。)

二人のアイ・コンタクト終了。

霊夢「透、弾幕も出せるし…」

魔理沙「空も飛べるみたいだしな…」
透「な、なんだ?二人ともどうした? 何か、怖いぞ?」

霊夢「そんなこと、無いわよ? ねぇ、魔理沙?」

魔理沙「そうだぜ。……透、次のステップは…」

透「ステップは?」

霊夢「私達、二人の弾幕を避ける練習よ。」

透「はっ!? 二人同時!?
そんなの無理だろ!!」

魔理沙「やってみないと分からない事もあるんだぜ?」

霊夢「私達は透の事を思って、言ってるのよ?」

透「(うっ!?何て言う、プレッシャーだ!?)分かった。
こうなったら、やってやる!」

霊夢「それじゃ…」

魔理沙「行く…」

ルーミア「待って!! 皆、酷いよ!! 私も混ぜてよ!」

透「ルーミア?」

霊夢「いいわよ。ルーミアもこっちにいらっしゃい。」

ルーミア「わーい♪」

透「3対1かよ……」

魔理沙「大丈夫。大丈夫。
ちゃんと、手加減するから。」

霊夢「それじゃ…」

魔理沙「改めて…」

ルーミア「行くよ~」

透「よし!来い!」

霊夢「えい!(ハード)」

魔理沙「うりゃ!(ハード)」

ルーミア「わは(イージー)」

三人の色……それぞれの弾幕が飛んできた。

透「うおぉぉぉー!!」

約15秒で、撃沈されました。

霊夢「スッキリしないー!」

魔理沙「まったくだぜ!」

ルーミア「透~? 早過ぎるよ~~。」

透「おま、えら…マジで、手を抜いた、ん、だろう、な?」

霊夢「当たり前じゃない。」
……ニヤニヤ。

魔理沙「そうだぜ。素人相手に本気は出したりしないぜ?」
……ニヤニヤ。

ルーミア「そうだよ~~。ちゃんと、手加減してるよ。」
……真剣。

透「……そう、だよな。
じゃあ、もう一回頼むわ。」

霊夢「もちろんよ。一回で終わりにする訳ないじゃない。」

ルーミア「それじゃ~~」

魔理沙「行くぜ!!」

三人の弾幕が透を狙い飛んで来る。濃度は……

霊夢「当然! さっきと…」

魔理沙「同じだぜ!」

ルーミア「わは~♪」

透「……(ルーミアの弾幕は……そんなに、凄くない。
問題なのは……あの二人!!
この際、ルーミアの被弾は無視だ! あの二人の弾幕だけに集中するんだ!!)」

この、考察時間(0.9秒)


二度目のチャレンジ
撃沈タイム……17秒82。

霊夢「……さっきと、変わらないわねぇ。」

魔理沙「まだまだ、動きが遅いぜ?」

ルーミア「とぉ~るぅ~~?」