おでこのたんこぶは誰のせい??
霊夢「うわ~~ 痛そうな たんこぶが出来てるわね。」
「そのたんこぶを作った人が何を言うか。」
霊夢「私だけじゃないわよ。」
「どういう意味だ?」
霊夢「気付いてないの? たんこぶが2つ……前と後ろにできているわよ。 まぁ、後ろのたんこぶはさっき、落下した時のやつだけど……」
なるほど。確かに触ってみると頭に2つのたんこぶがあるな。
霊夢「ね……ぇ、…ねぇってば!?」
「ん? あぁ。何だ?」
霊夢「何だ? じゃないわよ! だから、他に誰かにやられたんじゃないの?って、聞いてるのよ。え~と……誰?」
「そういや、まだ自己紹介すらしてなかったな。 俺は天川 透 八雲 紫に……頼んで幻想郷に来させてもらった。人間さ。」
その他に、ここに来る事になった理由などもついでに話しておいた。
霊夢「そう。 あの紫がね……(自分から面倒事を作る真似をするなんて。) よっぽど、暇なのね。」
「暇? 何のこっちゃ?」
霊夢「あぁ、良いの良いの。 気にしないで…こっちの事だから。……それよりも、透、弾幕勝負をしてみない?」
「弾幕、勝負? それは、一体どんな勝負なんだ?」
霊夢「簡単に言えば、幻想郷の問題を解決するための方法ね。 負けた方は勝った方の言うことを聞く。……ね?シンプルで分かりやすいでしょ?」
「あぁ。シンプル・イズ・ベストってやつだな。」
霊夢「まぁ、詳しくは明日ね。 今日はもう遅いし。」
ふと外を見ると…空は暗くなり始めていた。
「そうだな。」
霊夢「それじゃ、少し早いけどご飯にでもしましょうか。
外の世界の話しとか聞いてみたいわ。」
「代わりに、こっちの世界の話しとかしてもらうからな。」
それから、30分程して霊夢が食事を運んで来た。
俺も手伝いをした。(皿出しぐらいだけどな。)
霊夢「へぇー、車とか電車っていうのがあるんだ。 何か凄いのね。」
「いやいや、飛べる方が凄いからな! 地球にも優しいし。」
こんな、お互いの世界の話をしながら時間は過ぎていった。
(さてと、風呂にもいれてもらったし。後は寝るだけかな。)
霊夢「じゃあ、透の部屋はここね。」
「あぁ。ありがとう。」
霊夢「それじゃ、お休み。
明日は、ビシビシ行くから覚悟しときなさい。」
「何か悪いな。こんな、見ず知らずの奴にここまでしてもらって。」
霊夢「えっ? 気にしないで。
ある意味、透は被害者だし。
……まっ、いつかこの貸しを返してちょうだい。 お賽銭でも良いわよ。」
「はは、何かあったら手伝わせてもらうよ。」
そう言うと、霊夢は微笑みをしながら去っていった。
さて、寝るかな。
あああーーー!!!!
体中が痛い!! そういや、夢想転生とかいう技を喰らったんだった。
今まで、霊夢と喋っていたから忘れていたけど、痛いよこれ!
…………寝れるかな俺?
リグル「夜になっちゃたな。」
ルーミア「お腹、空いたよ~~ (………蛍って美味しいかな?……じゅる)」
リグル「……(何か、ルーミアの目が怖いなぁ。)」
そんな時、チルノが動いた。
チルノ「う、う~ん……あれ? ここは?」
ルーミア「チルノちゃんが、起きた!!」
リグル「チルノが目覚めた!」
チルノ「ん? あっ! ルーミアにリグル!? どうしてここに?って、もう夜になってるじゃない!?」
ルーミア「チルノちゃんが倒れていたから、介抱していてあげたんだよ?」
リグル「まぁ、僕は付き添いみたいなものかな?」
チルノ「あたいが倒れていた? ……どうして?」
リグル「さぁ? ルーミアが見つけた時には、もう倒れていたらしいよ。」
ルーミア「チルノちゃん。何か思い出せないの? ……おでこにそんな大きなたんこぶがあるのに?」
チルノ「うわっ!? ホントだ!~~っ! 誰よこの最強のあたいを倒したのは!?」
リグル「だから、その倒された時の事を思い出せないのか?」
チルノ「う~ん、確か今日は、空を飛んでいて…それで………アーーッ!? ……思い出した!!空から、人間が降って来たのよ!!」
リグル「はぁ~~~?」
ルーミア「そ~なのか~~(……あれ? 確か、透は外の世界から来て、頭を打って倒れていたような)」
チルノ「よ~し! 明日から人間探しよ!! あんた達も手伝ってね!!」
そう言うと、チルノは飛んでいった。
リグル「勝手だなぁ。……ルーミアはどうする?」
ルーミア「私は良いよ。(透に会えるかもしれないし……)」
リグル「ルーミアが行くなら、僕はいなくても大丈夫かな。」
ルーミア「リグルは、来ないの?」
リグル「うん。用事もあるしね……チルノこと頼んだよ。」
ルーミア「分かった♪」
ここまで話すと、二人も自分の住みかに帰って行った。